2013年11月4日月曜日

【Aclear Porta NIP-03】OQO 01+ + iBasso D5HJ + Microshar μAMP109G2 + NIP-03 + beyerdynamic DT1350

OQO 01+ + バルク品短借USBケーブル + iBasso D5HJ + オヤイデ AKミジンコシグネチャー + Microshar μAMP109G2 + DOCKSTAAR. m2AUGpt2 +Nicesound Aclear Porta NIP-03 + beyerdynamic DT1350

Aclear Porta NIP-03は中村製作所のヘッドホンコンディショナー。
NIP-01の上位モデルで、アイソレーション・トランスそれ自体もNIP-01よりも高品位。それに加えてLR独立型のアッテネーター(アナログ式の巻き線型ボリューム)とNIP-02にも搭載されているステレオミックス機能もついています。

この中でも私がこの製品に一番惹かれた部分はアッテネーターです。それも左右独立にしているというところにオーディオ機器としての思想的な美しさを感じました。

ヘッドホン祭で一番最初に視聴したnicesoundの製品はNIP-01で、その時はHD30GB9とSXC18GとShure SE535を使ったと思うのですが、やや解像度の劣化を感じ手を出しませんでした。しかし、その次のヘッドホン祭の時に、OQO 01+とPorta Tube+とSE535の組み合わせでNIP-03を視聴させてもらったところ、解像度の劣化は微塵も感じず。それどころかPorta Tube+に感じていたノイズ感が改善され、アッテネーターを回してもやはり音の劣化はほとんど感じず。

DAC内臓ポタアンやDACからラインアウトした信号をアンプに流すと、音が大きくなりがちでボリューム調整も難しいのですが、NIP-03を介すと絶妙な音量調整が可能になります。それに加えて、アンプの持つ嫌味も軽減してくれるということで、これはいつか購入しなければと。

ただちょっと価格が価格なので待ちました。私が手に入れたのは中古美品で、定価の半額は切りませんでしたが、それに何枚か足したくらいでしょうか。新品も一部の店では安くなってきていて、最近のe☆イヤホンのキャンペーン価格で39800円になっていた時がありました。今はちょっと高くなってしまいましたが、在庫数は少なくなっているかもしれません。
フジヤとヨドバシは価格据え置きですが、こちらの2店は突如として安くなったりするので分かりませんね。

私の場合、購入の目的は、ヘッドホンアンプの能力を引き出すためでしたが、やや使いにくい部分もあります。アンプやヘッドホンとの組み合わせや、ダイヤルの絞り具合によって音の傾向そのものがエフェクトをかけたように変わってしまうこともしばしば。IMPのスイッチを切り替えたり、アッテネーターのレベルとアンプ側のボリュームを同時に調整して絶妙なバランスを探らなければなりません。これがうまくいかないと、どちらかと言うと高域側の密度が高くなりすぎて、きんきんとしていてひずむ寸前的な印象になってしまいます。
この音の変化も、適度であれば音の鮮度を上げる効果があると捉えることができると思います。エッジの効いたするどい音が好みの人には最高ですね。

(密度が高すぎるということであれば、あえてそれほどグレードの高くないケーブルを使うのもいいかも?いろいろ実験してみようと思います。)

ステレオミックス機能は使っていません。これはまず好みの問題でしょうし、この機能を使うのにふさわしい音源もあるのかもしれませんが、私にはいまのところあまり必要性の感じない機能でした。

今回の組み合わせは、 μAMP109G2が鮮度の高い音を出すアンプで、NIP-03がその傾向をさらに押し上げているので、金管楽器の入ったジャズとかを聴くのに向いてますかね。

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